介護業界への需要は高く、就職・転職希望者の数も年々増えてきています。中には介護業界でのキャリアアップに強い関心を持ち、将来的に介護事業の起業を考えている人もたくさんいます。それでは介護事業での企業というものは、個人でもできるものなのでしょうか。また介護事業で起業するためにどのような資格が必要になってくるのでしょうか。
まず、訪問介護事業所の場合、管理者・サービス提供責任者・訪問介護員の3つの役割をする人材が必要になります。訪問介護事業所の管理者になるには特に資格が必要なく、サービス提供責任者は実務者研修修了者か介護福祉士の資格取得者がなることができます。訪問介護員とはいわゆるホームヘルパーのことで、実務者研修修了者や介護福祉士の資格取得者が行うことができます。つまりサービス提供責任者になる資格がある人は訪問介護事業所の起業を行うことができるのです。訪問介護事業所の場合、小さな事業所から始めることができるため初期費用を抑えることが可能ですが、顧客確保のためには優秀な人材が必要となることを忘れてはいけません。
一方、通所型介護施設であるデイサービスの場合、法人格を取得していることが起業できる条件になります。訪問介護事業所とは違い起業する場所の選定や、介護職員の他にも生活相談員や看護職員、機能訓練指導員などの人材を配置する必要が出て来ますが、企業者自身が介護資格を取得している必要がないというのが特徴的です。